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ホグワーツ創設者の遺品

基本情報

解説と外観

「ホグワーツ創設者の遺品」とは、ホグワーツ魔法魔術学校の四人の創設者が所有していた4つの伝説的な魔法の品を指す。それぞれが創設者の個性と出身寮を象徴している。

純粋なゴブリン製の銀の剣で、柄頭には大きなルビーが埋め込まれている。柄のすぐ下には「ゴドリック・グリフィンドール」の名前が刻まれている。

小さな金色のカップで、二つの持ち手がついている。側面にはハッフルパフ寮の象徴であるアナグマが彫られている。

繊細な銀製の髪飾りで、きらめく青いサファイアがはめ込まれている。「計り知れぬ知性は、人にとって最大の宝なり (Wit beyond measure is man's greatest treasure)」というレイブンクロー寮のモットーが刻まれている。

重々しい金のロケットで、緑色の石で蛇のようなSの字が華麗に飾られている。

魔法的な特性と用途

各遺品は、作られた当初から強力な魔法がかけられていた。

ゴブリン製の銀製品に共通の特性として、自らを強化するものだけを吸収する性質を持つ。秘密の部屋ハリー・ポッターバジリスクを倒した際にその毒を吸収し、分霊箱を破壊する能力を得た。また、真のグリフィンドール生が必要とした時、組分け帽子の中から現れる。

元々どのような魔法がかけられていたかは原作では詳しく語られていない。物語の中では、ヴォルデモート卿によって作られた分霊箱の一つとして登場する。

身に着けた者の知性を高める効果があるとされる。しかし、これもまたヴォルデモート卿によって分霊箱に作り変えられたため、その本来の力は物語では発揮されない。

開けるためにはパーセルタングが必要。分霊箱とされてからは、所有者の精神に悪影響を及ぼし、絶望感や猜疑心を増幅させる強力な闇の魔法を放つようになった。また、所有者を守るために幻影を見せるなどの防御機能も備えている。

歴史

四つの遺品は、創設者たちの死後、それぞれ異なる運命を辿った。

ヴォルデモート卿は、これら歴史的に価値のある品々のうち、カップ、髪飾り、ロケットの三つを自身の魂を分割して隠すための分霊箱へと変えた。彼はそれらをそれぞれレストレンジ家の金庫必要の部屋、海辺の洞窟に隠した。 第二次魔法戦争において、これらの分霊箱の破壊がハリー・ポッターロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーの重要な使命となった。

  1. カップはハーマイオニー・グレンジャー秘密の部屋で手に入れたバジリスクの牙で破壊した。
  2. 髪飾りは必要の部屋ビンセント・クラッブが放った悪霊の火によって偶発的に破壊された。

物語における役割

ホグワーツ創設者の遺品は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の物語の中心的なプロット装置である。これらの品々は、ホグワーツの栄光ある歴史と、それを汚したヴォルデモート卿の邪悪さの象徴として描かれる。 特にグリフィンドールの剣は、ヴォルデモート卿分霊箱の器として選んだ他の創設者の遺品とは対照的に、分霊箱を破壊するための英雄的な道具として機能する。遺品を巡る探索と破壊の旅は、ハリーたちの成長、友情、そして勇気の試練そのものである。

舞台裏情報