チェイサー (追球手)

チェイサー (Chaser) は、魔法界の人気スポーツであるクィディッチにおけるポジションの一つ。各チームに3名配置される、チームの主要な得点係である。 チェイサーの主な役割は、赤いボールであるクアッフルを相手チームが守る3本のゴールリングのいずれかに通し、1ゴールにつき10点を獲得することである。試合の得点の大部分はチェイサーの活躍によってもたらされるため、攻撃の要となる極めて重要なポジションである。

3人のチェイサーは互いにクアッフルをパスし合い、相手チームのチェイサーキーパーの守備を突破してゴールを目指す。同時に、敵のビーターが打ち込んでくるブラッジャーを避け続けなければならない。 チェイサーに関連する重要なルールは以下の通りである。

  • クアッフルの保持: チェイサーのみがクアッフルを保持し、運ぶことが許される。
  • ゴールエリアの制限: 攻撃時、一度にゴールエリアに入れるチェイサーは1名のみと定められている。
  • 身体的接触: 相手をほうきから突き落とすなどの過度な暴力行為は禁止されているが、飛行中に相手の進路を妨害したり、クアッフルを奪い取ったりすることはルール上認められている。

作中で活躍した、あるいは言及された主なチェイサーは以下の通りである。

チェイサーたちは得点を挙げるために、組織的なフォーメーションや戦術を用いる。作中ではオリバー・ウッドグリフィンドールチームの練習で以下のような戦術に言及している。

  • チェイサーの役割は、バスケットボールやハンドボールのプレーヤーに類似しており、チームで連携してボールをゴールに運ぶという点で共通している。
  • 映画版では、クィディッチの試合におけるチェイサーたちのスピーディーでアクロバティックな動きが、視覚効果を用いて迫力満点に描かれている。