グリフィンドール・クィディッチ・チーム
概要
グリフィンドール・クィディッチ・チームは、ホグワーツ魔法魔術学校の四大寮の一つであるグリフィンドール寮を代表するクィディッチチームである。チームカラーは寮の色である深紅と金色。その歴史を通じて、特にスリザリンチームとは熾烈なライバル関係にある。チームは、グリフィンドール生が持つとされる勇気、決断力、騎士道精神を体現しており、そのプレースタイルはしばしば大胆かつ粘り強いことで知られている。ハリー・ポッターが1年生にして1世紀ぶりの最年少シーカーとして入団して以来、チームは物語の中で重要な役割を果たし、数々のドラマチックな試合を繰り広げた。
歴史
ハリー・ポッターの在学期間を中心に記述する。
- 1991-1992年度
- キャプテンはオリバー・ウッド。
- 1992-1993年度
- メンバーは前年とほぼ同じ構成だった。
- 1993-1994年度
- キャプテンのオリバー・ウッドにとって最終学年であり、優勝への執念は並々ならぬものがあった。
- 1994-1995年度
- 三大魔法学校対抗試合の開催に伴い、この年のクィディッチ・カップは中止された。
- 1995-1996年度
- 1996-1997年度
- ハリー・ポッターが新キャプテンに就任。大規模な入団テストを実施した。
- 試合中のハリーの罰則や負傷により、ジニー・ウィーズリーやディーン・トーマスが度々交代出場した。
- セブルス・スネイプとの罰則によりハリーが決勝戦を欠場するも、シーカーを務めたジニーの活躍でチームは勝利し、2年連続でクィディッチ・カップを獲得した。この勝利の直後、ハリーとジニーはグリフィンドールの談話室で初めてキスを交わした。
ユニフォームと用具
- ユニフォーム: 鮮やかな深紅色のローブ。選手の名前と背番号が背中に金色の文字で記されている。(映画設定)
著名なメンバー
- キャプテン (主将)
- チャーリー・ウィーズリー (ハリー入学以前)
- オリバー・ウッド (1991-1994)
- アンジェリーナ・ジョンソン (1995-1996)
- ハリー・ポッター (1996-1997)
- シーカー (Seeker)
- チャーリー・ウィーズリー (ハリー入学以前)
- ジニー・ウィーズリー (代理)
- チェイサー (Chaser)
- ジェームズ・ポッター (ハリーの両親の世代)
- ビーター (Beater)
- アンドリュー・カーク
- ジャック・スローパー
- ジミー・ピークス
- リッチー・クート
- キーパー (Keeper)
- コーマック・マクラーゲン (代理)
物語における役割
グリフィンドール・クィディッチ・チームの試合は、単なるスポーツの描写に留まらない。それはホグワーツでの学園生活のサイクルを示す重要なイベントであり、グリフィンドールとスリザリンの根深い対立を象徴する舞台でもある。ハリーが飛行の才能を発揮し、初めて学校内で自分の居場所と名声を見出す場となった。また、ロン・ウィーズリーが劣等感を克服する過程や、ジニー・ウィーズリーがその才能を開花させる場面など、重要なキャラクターの成長を描く上でも不可欠な要素となっている。特に5年次にアンブリッジの支配下で勝ち取った勝利は、ダンブルドア軍団の士気を大いに高める象徴的な出来事となった。
幕後情報
- 映画版では、ユニフォームのデザインがシリーズを通して変更され、より現代的なスポーツウェアの要素が取り入れられている。(映画設定)
- Pottermoreによると、ミネルバ・マクゴナガル自身も学生時代はグリフィンドールのクィディッチ選手であり、スリザリンとの試合で受けたファールが、彼女のスリザリンチームに対する強い対抗心の源泉となっている。(Pottermore)